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From:  toskondo@mail.netwave.or.jp
Date:  2003年7月26日 (土)  午後1時48分
Subject:  大規模林道
1今日の新聞報道に四国西南山地大規模林道の記事があります。
  林野庁の第三者委員会「大規模林道事業の整備のあり方検討委員会」
  が開催されて、石橋市長が自然保護の観点から計画の見直しを提案
  された、とあります。津島町の曽根町長さんや南予森林組合は、推進に
  賛成と、愛媛新聞が報じています。
 2鬼ヶ城・黒尊山系をこれ以上破壊しないで欲しいと考える方は、市長さんを
  バックアップして下さい。
 3昭和四十二年、宇和島に帰った私は、神聖な鬼ヶ城の額が、切られの與三
  よろしく、林道で傷つけられているのを見て、憤りを覚えました。それ以來、まこと
  に微力ながら、折に触れて鬼ヶ城・黒尊山系の保護を訴えてきましたが、事態
  は悪化するばかりでした。詳細は、拙著「蕗散人せんげん」を。市立図書館
  にあります。
 4林道によって、乾燥化が進み高山の植生に変化が起こり、ブナ、ツガ、モミは
  枯死し、林道から侵入する心ない人々によって、シャクナゲ、ササユリ、カンラン
  などが根こそぎ盗伐されていきました。
 5熊、リス、鷹類も姿を消していき、わずかに鹿が生息する、おお鷹は時々見ます
   が、だけの山となりました。
 6私が小・中学生の頃、鬼ヶ城・宇和海山系は山裾から頂上まで、亜熱帯植生
  から寒帯植生までが、数時間で観察できる貴重なフィールドでした。南予の宝
  でした。あれが残っていたらば、すばらしい観光資源です。今度の計画が影響を
  与える可能性のある「熊のコル」(八面と三本杭の間の鞍部)は、知る人ぞ知る、
  ブナの巨木のメッカです。日本中から登山家が来ます。南方系のブナで、成長が
  はやいせいか、TVで見る白神山地のものより大きいような気がしますが、皆さん
  どうお感じですか。
 7山系の自然を復活させたい。それが、私の一生の見果てぬ夢でしたが、そのために は、
  何といってもまず大規模林道を造らせないことです。
  皆さんご同感なら、お声を上げて下さい。反対しなければ、林道は出来てしまうで
   しょう。                               近藤俊文

 

From:  m_takeda@kenkoude.com
Date:  2002年4月18日 (木)  午前9時27分
Subject:  西田六助山岳会会長からのコメントです。
早速、ご意見を頂きましたのでお送りいたします。

武田 元介 様
                                                     西田 六助
                                                   
  ご無沙汰しています。今年も水産高校に勤務となり、自分なりの
時間がほしい気持ちであり、そろそろ全てから開放されたいものです。
今年で私も67歳になります。
 昨日はメール(FAX)届けていただきありがとうございました。
 とにかく時間がなく、わたし自身、パソコンは購入したものの、
メールアドレスを開いていない状態で、もう少し時間的な余裕がで
きればと思っています。
 さて、薬師谷の件ですが、最近の動き非常に気になるところです。
 メールの中にありました、ダムの是非について住民に対するアンケ
ート、どのようにして実施したのかその文書を見たいものと思ってい
ますが、見る機会がないまま過ぎています。
 その内容に、県や市行政が言うように「いつ襲ってくるか分からな
い大雨による崩壊を防止するために行うのだ」という一文または口頭
であったと思われます。
 自然環境に対する認識は、最近になってやっと自然保護団体等の努
力により少しずつ深まりをみせていますが、一般住民までの浸透は少
なく、今だ住民の意識の中には
「市のやることだから、県のやることだから間違いない」という行政
崇拝意識が根強く残っています。そのため家庭訪問でアンケートを取
っていったとすれば、この意識により、「どうぞ、お願いします」と
言うのは目に見えて明らかなことです。
 その中で16世帯のうち4世帯が分からないと答えたのは、非常に
勇気ある行動だったと思われますし、自然環境の大切さを知っている
方であったのではないでしょうか。 私も、このようなことにかかわ
ればかかわるほど、行政のやり方に大きな疑問を生じています。
 防災という名目で、または日本経済の活力のためかも分かりません
が、谷という谷すべて砂防ダムで埋め尽くそう、国民の税金は自然を
破壊するために使うものだと言わんばかりの大判ふるまいをしてきて
いるように思えてなりません。
 今の薬師谷渓谷の砂防ダム計画ですと、私に言わせれば、ああいう
ところには不必要な長物であり、もしダムを今の計画で作るとすれば、
非常に懸念すべきダムの崩壊が予測できることです。そのときの被害は
相当の大きなものになろうと予想されます、大雨による被害ぐらいでは
すまなくなってしまいます。 
 宇和島市が県に要望したと言うことになっていますが、ある課長が
平成9年の大雨の後に淵が埋まっているということを聞いて、その現
場を見て、県議を通じて要請したことであって、私がこれを知った当
時は建設課の一部の方のみが知っており、他の市議会等の方は一人も
そのようなことは知らなかったのです。
 それがいつの間にか宇和島市からの要請ということになってしまし
ました。
 おそらく関係者には自然環境のことなど少しも念頭になく、淵が埋
まった、大変だ砂防ダムをとの意識があったものと思われます。この
原因は平成5年の崩壊が原因になっていることであって、一雨毎に淵
の土石は少なくなっていました。
 そのために下流域ではシラウオやアユの遡上も見られるようになっ
て来たのです。
 次に環境調査の件ですが、これについても、一切口を閉ざして公表
されません。どこの会社の誰がどの範囲をどんな方法で何を調査をす
るのか、これらは逐一公表されて初めてその価値がある訳で(どこで
どんなものがあるかは別問題・・発表しない方がよい)す。これは秘
密裏にことを運ぼうとしてきた、県や市の今までのやり方で、これに
よって非常に貴重な自然環境が破壊されて来ているわけです。
 環境調査は長い時間をかけ、広範囲に行わなければならず、狭い範
囲のものでは効果は少ないもので他との広範囲な関連が重要になりま
す。
 先日の3月31日の午後、野鳥の会の磯崎さんと朝日新聞の記者と
私の3人で渓谷に入り、ハヤブサが飛び交い巣作りしているところを
双眼鏡で確認することができました。雛は確認できませんでしたが。
 場所を特定するとすぐに捕獲しにくるのですよと磯崎さん。このた
めに貴重な植物などは場所の特定はしないように努めているのです。
 このとき、この記者が先般行われた、薬師谷地区住民説明会のおり
に感じたことは「行政側はこんな小さな砂防ダムのために何でこんな
に反対があるのか不思議に思っているのではないだろうか」とこんな
話をしていた。
 いえばここまで住民の環境意識が高まったということかもしれませ
ん。
 来週中には市と県の建設課に行き、話を聞いて見ようと思います。

 

From:  sasaki38@infomadonna.ne.jp
Date:  2002年4月16日 (火)  午後9時21分
Subject:  敬服する4戸のご意見。
おはようございます。まーきみ。です。

今朝の「うわじま」に以前から紙上で伝えられている薬師谷川下流の土石流
被害を想定した地区の方々を対象にしたアンケートで16戸のうち4戸の方々が
「分からない」と答えられたと言う記事を読んで、当初は建設に賛成の意見が圧倒的
に多いのかなと思っておりました。

しかし、最近頭に浮かんできた事は「自分が当事者なら、生命財産を失うかもしれな
い
土石流の危険があると知らされて、尚且つ『環境問題に熱心でござい・・』などと、
水からの危険を顧みずダム建設反対を唱えられるだろうか?」と言う疑問です。

恐らく、私は、ダム建設に賛成に回ってしまい、それだけで無く「意見を保留」して
いる他の方々を非難してしまっているのでは?と思います。

それだけに、4戸の意見を保留した方々の勇気に敬服すると同時に、ダム建設に賛成
された方々にも、複雑な思いがあるのではないかと思います。

コラム「うわかい」の中で記者の方が「地元では意見が分かれている。取材の必要を
感じた」と結んでおられます。

そこでお願いなのですが、「砂防ダム」の効能にはそれを疑う意見もあると聞きま
す。
長野県では今後ダムの建設は行わないと言う話も聞きました。
是非、そのあたりの取材研究もお願いします。
山登りで宇和島周辺の山の自然を紹介しておられる西田六助先生にも是非、
貴重なご意見を伺いたくお願い申し上げます。

 

From:  sasaki38@infomadonna.ne.jp
Date:  2002年4月3日 (水)  午後3時08分
Subject:  Re: [uwajima_dml] Re: アンケートという武器
こんばんわ。まーきみです。

「ハヤブサ」の記事を読んで、確信した事は、薬師谷が自然の宝庫である事、
そして、工事をする事でその宇和島市のすばらしい財産が破壊されてしまうと言う事です。
やはり県内で発見された「クマタカ」と、どっちが工事の抑止力があるのかな?と考えております。
繰り返しになりますが、市街地に近くてあれほど自然が残っている場所を私は他に知りません。かつて訪れた
事のある「世界遺産」に登録された屋久島に勝るとも劣らない渓流だと思います。

 これでも尚且つ工事を強行すると言うのなら、これ以上語る言葉を私は持ちません。せめてその「粘り強さ」
を財政の再建に生かして欲しいと願うのみです。

最後に愛媛新聞さんのご苦労に心より感謝申し上げます。どうか、これからも宜しくお願いします。

 

From:  m_takeda@kenkoude.com
Date:  2002年4月3日 (水)  午前5時37分
Subject:  Re: アンケートという武器
愛媛新聞がまたやってくれました。
薬師谷渓谷にハヤブサの営巣確認との報。

県が環境調査期間を8月まで延長し、工事がハヤブサに与える影響を調べるとしていることから、3月末の
地元住民説明会で、公表しなかったのは悪意ではなかったと解釈したいのですが、公表しなかった理由が、
「人々の注目を集め、ハヤブサが営巣を中止して飛び去る可能性があった。・・・・」と述べているそうで
あります。
 確かに、この情報が地元住民以外の人々知れて、興味本位の見学者などが訪れることで、悪い影響が出る
可能性もあると思います。しかし、そういう点を十分に説明した上で、地元住民の方へは、判断材料として、
その環境調査の結果をすべて公開すべきではなかったかと思います。
 そのあたりの分別がない人たちへのアンケートの結果を、どういう根拠で信頼に足るデータとするのでし
ょう。
 もし、この工事の必要性の判断や工事方法等の適否の判断の一部を、地元住民の意思表示に委ねるとする
ならば、その方々に対しては、少なくとも示されるべき調査結果だと思います。

こういう事実が重なることによって、自分たちに都合の良い情報しか公表しない、不都合なデータは隠して
しまうという批判を浴びることになるのです。

 先の、合併についてのアンケート対象の公表に続き、地元報道機関の素晴らしい働きに心より敬意を表し
たいと思います。  武田 元介

 

From:  m_takeda@kenkoude.com
Date:  2002年3月27日 (水)  午前10時59分
Subject:  Re: アンケートという武器
まーきみさんありがとうございます。

設問の内容についてまで報道されていませんが、為政者の作為という者がなければよいがと感じたのです。

アンケートには、
「自然保護より生命財産の保護を優先して欲しい」という意見があったといいます。当たり前でしょう。
誰が自分の命と薬師谷の自然とを冷静に天秤に掛けられるでしょう。
当日の説明会でも
「景観より命の方が大切」と意見が出されたそうです。当たり前でしょう。

 自然災害は予想を超えるのが常であります。しかし、人の手が加わった地形に大きな災害が発生するの
も事実のように思います。

 海外で回収措置がとられていた非加熱血液製剤の使用を野放しにするような行政があるのです。「お上
意識」や「行政だのみ」の意識ではなく、自らが問題意識を持って事業の是非を考えなければならないと
思っています。

 選挙という舞台で住民からの審判を受ける首長・議員でさえ権益に流された判断をしてしまう人がいる
のです、言わんや行政官をや!であります。
 為政者側に都合の良い情報で、住民意思の操作があってはなりません。健全な批判意識が住民に必要か
と思います。是は是、非は非として。
 石橋氏がそういう声に耳を傾けるリーダーであると、信じたいと思います。
薬師谷砂防ダム建設問題につき「住民の声を聞き、最終的な考えを決めたい」と述べた石橋市長には、ア
ンケートの設問がどんなものであるかや、アンケートの対象となった住民に与えられた情報が偏ったもの
でなかったか、その辺たりまで勘案して、アンケートの数字の裏を読んだ決断を頂きたいと思っている次
第です。  武田 元介

 

From:  sasaki38@infomadonna.ne.jp
Date:  2002年3月27日 (水)  午前10時01分
Subject:  Re: [uwajima_dml] アンケートという武器
こんばんわ、まーきみ。です。

今朝の「うわじま」にもアンケートの事が書かれてありました。

読んで、感じた事なのですが、市長も県の職員の方もかつての「何が何でも工事はす
るのは決まった事」と言う姿勢からいささか軟化したように感じたのですが。。。
それとも、「アンケート」と言う民主主義っぽい手段を巧妙に駆使して「住民の陳情
により
工事をする」という雰囲気に持っていこうとしているのでしょうか?
市長が現地で公言した「市民の意見を聞く方法も考えなければならない」とはこのア
ンケートの事だったのでしょうか。

大多数の人が「安全のためならダムは必要」と答えられたようです。
私も当事者で、本当に危険だとしたならもろ手を上げて大賛成、明日にも工事を始め
てくれと、市長と県に迫った事でしょう。

ただ、本当の本当の事がちゃんと情報としてつたわっているかどうか心配です。
また、保手地区や朝日町のように、台風のたびに水害に見舞われて実際に被害が出て
いるにもかかわらず、有効な工事というものが行われているようにありません。
もっとも、現在の危険すら放置していた現状から、将来の危険も積極的に対応するよ
うに住民の生命財産を守る姿勢を大転換したとしたなら大歓迎ですが。。。

昨年夏、市民、議員のみなさんと現地を訪れ、こんなすばらしい自然の中に
あの図面で見た砂防ダムを作る不調和をどうしても賛成することができませんでし
た。

この問題を考えておられる方でまだ現地をご覧になっていない方は、一度訪れる事を
お奨めします。桜の季節、大自然を楽しみながらの散策はとてもステキだと思いま
す。
工事が強行されたら、景観は変わってしまうかもしれませんから。

 

From:  m_takeda@kenkoude.com
Date:  2002年3月27日 (水)  午前6時25分
Subject:  アンケートという武器
薬師谷渓谷の砂防ダム建設についてのアンケートがあったそうです。
このアンケートの対象は、どういうものであるべきなのでしょう?
ダムが建設されることによって災害の危難から免れるという情報を与えられた住民がなす意思表示が正しいのでしょうか?
砂防ダムが無い現状と将来の危機を把握し、それを住民に伝えるという場面を想定します。一方は、ダムを建設することに
よって利益を上げられる業者側のグループ。もう一方は、自然環境の価値をとても高く評価して、後の世代へ遺すべきもの
が自然環境であるというグループであるのが一般的です。当然、二つのグループの中間に位置して、自然環境に配慮しなが
らダムによって防災を実現しようと言うタイプの皆さんもいらっしゃいます。
ここで大切なのは、環境保全に配慮しない土木工事は、大非難を浴びますが、そんなことをおおっぴらに公表するタイプは
居ないはずであると言うことです。そして、経済的な利益を受け得るグループは、経営の観点から、ダムの必要性を立証す
ることにコストを費やすと言うことです。そのグループに対峙するのが環境NPOだったりするのですが、NPOが成熟し
ていない地域では、確実に情報の発信という部分で前者に負けてしまうのです。資金力が無く、働くための仕事を続けなが
ら、「環境保全が必要であるという」情報発信を続けるのはたいへんです。少なくとも現在のこの地域で、そこまで力を入
れて活動の出来る団体や個人は無いように思えます。
 それでは、「工事をいかに環境に配慮したものにするか」、とか「工事計画そのものを見直し(中止も含めて)する」と
か、その判断を下すために必要な情報はどこがどのように集めなければならないのでしょう。ここで役だって欲しいのが、
環境保全を考える行政部局と各行政機関の立法を担う議会議員の皆さんです。古いタイプの政治家は、先の前者に組みする
ことで、抜群の集票力を確保していました。しかし、今後は、声小さき市民が平等に与えられる選挙という手段で、利権と
結びつかずとも戦える新しい政治家を産む。そういう時代にできればと思います。市民が市民のために施策を決定できるそ
ういう政治を実現できればと思います。特定の業者や業界のための政治ではなく、市民のための政治。
 アンケートという見かけ上民主主義的な手段は、怖い武器なのです。
 力ある者の情報操作があるということを肝に銘じて、結果を取り扱わなければなりません。アンケートと合併について、
愛媛新聞・鬼北支局池田さんがコラムを書かれています。(3/26付)ご興味のある方は、どうぞ。その点については、
また後ほど。

武田 元介
 

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