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2003/12/14 イラク派遣に対する私見 |
2003/12/14 イラク派遣に対する私見 |
国際社会の常識として、 イラクに対して人道的な復興支援が必要であることは、 論ずる必要はないと思います。 しかしながら、それが戦勝国(一応)の国益を満たす目的で行われているかぎり、 現在のような状況は変わらないと思っています。 フランスやドイツのスタンスも誤っています。(自分たちの国益を考え米英と対峙しているわけで) ここで日本が行うべき主張は、 一つに、大東亜戦争敗戦後の国際支援により果たせた我が国の復興を基にします。 (米国を中心とした自由主義国家によって 旧ソビエトに対する極東の防波堤として利用されたという面は多大でありますが) その復興に際して受けた国際的支援に対する感謝を根拠として、 イラクの復興についても相応の役割を負うと言うことです。 二つ目が、この復興は、国際社会の一員として国際的に認知される (米英・仏独露どちらにも偏しない)べき 「イラク人によるイラク人のためのイラク国」を興すためのものであり、 日本国がイラクと友好関係を構築するため(国益に資する)に行う日本国の支援であるということ。 三つ目に、イラクが望む支援を行うのだということ。 すなわち、ライフライン復旧のための技術者あるいは技術者を指導育成するための指導者の派遣、 先進的な工事技術により効率的に社会資本の復興整備を行うための日本企業の派遣 (日本国がイラクの要望を聞いた上で日本国法人に発注)を行うことを伝えます。 そして最後に、現在、一部のテロリストが日本の復興支援の趣旨を理解しないままに、 攻撃をしてくる可能性があるため、 その技術者・工事請負者等(希望するNGOを含み)の生命身体、 作業の安全を守るために、 完全装備で、 (自衛のための火器であるべきという理屈からくる武器の制限と言う、 危険でくだらい自制は必要ない) 戦車・装甲車両を含め総力を上げた、自衛隊の派遣を行うことを伝えるべきです。 効率の悪い自衛隊の工事や技術指導に復興を委ねること、 そしてその作業員が軍服を着ていること、 技術指導を行う指導者が迷彩服を着ていることなど、それはきっと、敵意の的となるはずです。 自衛隊はイラクの復興に協力する日本人を一部のテロリストから守るために派遣された 警備担当武官であることを表明するべきと考えています。 迷彩服・軍服より、白衣であり作業服であるべきです。 最近、忘年会などの酒席ではいつもお話ししている内容です。 ノンアルコールで原稿作りましたので、少しだけまとまりがあるかもしれません。 ご笑納下さい。(笑) 戻る |
2003/12/10 アメリカのご都合主義 |
ブッシュ大統領の正義とはなにか?疑問と思える発言がありました。 中国の温首相に対し、台湾の住民投票に反対する見解を示したといいます。 イラク攻撃の根拠となる大量破壊兵器の存在が確認できない (実際は、確認できないことを知っていながら開戦したのでは・・) ことについても感じたのですが、 ブッシュには、(アメリカ政府にはと言った方が良いかも)正義という尺度はなく、 国益という物差ししか持ち合わせず、 国力を背景にそれを正義と言い切る強引さがあるだけではないかと思うのです。 イラクの国民をフセインの圧政から解放し自由と民主主義を実現しようなどと言っています。 日本に施した占領政策が大成功でしたから、それをイメージしているのかもしれません。 イラクの場合は、日本の軍国主義の代わりにテロリズムを掲げ、 ウォーギルトインフォメーションプログラムが行われるのでしょうか。 しかしどうも上手く行っていないようです、 イラク国民の信仰に立ち入ることが必要だからです。 キリスト教に改宗させない限り、米国の占領政策は上手くいくはずはありません。 キリスト教対イスラム教の根強い対立の構図は消えるはずがないからです。 覇権主義・植民地政策の衝突という面のあった、大東亜戦争とは、その根にあるものが違うのです。 話がずれてしまいましたが、 イラクで主張するアメリカの正義と、 大国中国のご機嫌を損なわぬよう、同盟国台湾の独立の動きを牽制するアメリカの正義、 あるいは、チベットの民族浄化を見て見ぬふりをするアメリカの正義、 アメリカ政府に正義はないと断じます。 台湾の国民投票を許さない自由主義とは何でしょう? 国民投票の結果を政治に反映させない民主主義とは何なのか、ブッシュ氏にお尋ねしたい、 いとも簡単に自由と民主を踏みにじる貴君へ。 戻る |
2003/11/13 比例区の定数を増やそう! |
やっぱ、比例区の増員が必要、一人区の地方区だけでは、小党は生き残れません。 まず、最初にこれは断っておきたいのですが、既存の特定の政党が生き残るべきと言う主張ではありませんので、ご理解下さいませ。 今回の総選挙、与党の安定多数確保という選挙結果が出ました。 政権選択選挙であるなどと言われていましたが、どの選挙でも総選挙は政権選択選挙なのですよね。 今回の民主党の躍進を生んだのは、 メディアが「政権選択」を報道の中で使ったことに因ると思っています。 けして、読売新聞の行ったアンケートの結果を見たりすると、 マニフェストの比較で民主党を評価したというものではないようです。 そして、「政権洗濯 いえ、選択」と言うマスコミを中心とする「扇動」は、 「日本もやっと二大政党制か」と言うムードで国中を覆いました。 しかし、同じアンケート結果を見てみると、 「民主党の政権担当能力を評価してのものだ」という意見も少ないようでありまして、 民主党が「一度政権を担当させて欲しい」とアピールをして、 それが受けたという程度だとか、 あるいは「自民党の勝ちすぎを嫌った」という様な分析があるようです。 私は、( ) この二大政党制というのは、51対49で政策が決定してしまうという、 とても恐ろしい結果を生むと思っています (多数決の結果を認めないという意味ではありません。 多数決は十分な議論の後、 意見を集約するための手段としてはもっとも良い手段であることは十分承知しています)。 二大政党というと、英国や米国をイメージするのかもしれませんが、 西欧の多くの国は、二つの比較的大きなジェネラリスト的な政党があり、 それ以外にいくつかの小さなテーマを掲げたり、 大政党が取り組めない課題に指針を示すような スペシャリストタイプの政党が意義ある存在を示していまして、 政策決定に大きな影響力を持っていると言われています。 チェック&バランスの効いた政権運営が行われていると評価する方も多いようです。 例えば、フランスの「緑の党」のように政策の上で「経済よりも環境を」という主張ができたり、 イデオロギーの上で大きな対立が無くとも、 課題への取り組みの優先順位が違うような、 そういう小さな政党の存在が生きています。 二大政党がそれぞれ単独では、政権を担えないために、 小さな政党と政策協定(ある意味の妥協など)して、政権を安定させる、 そういう手法がとられています。 日本ではどうでしょう、民主党以外で議席を減らさなかったのは、公明党だけでした。 自民党と共に与党を構成する公明党は、政策面でも自民党の暴走を防ぐだけの影響力を持ち、 自民党が政策面でかなりの妥協をしているだろうことは予測がつきます。 同じ与党として政権維持に協力することにも増して、 今回の選挙では、学会票を自民党候補が当てにするという、 選挙で協力を得られるという、 自民党にとって公明党はとても大きな存在になっているのですから・・・。 一方、その他の政党はどうでしたか? 他の政党は、現在の選挙制度では、ほとんど議席を確保することができず、 その発言力は大きく落ち込んでしまいました。 共産主義・社会主義政党のことを擁護応援しようと言うわけではありませんが、 現在の一人区での選挙では、まさに投票がすなわち政権を取って欲しいという選択となってしまい。 政権党にこういう部分は加味して欲しいという、 特別な政策を選択することはできない選挙となっているわけです。 複数定員の地方区あるいは比例区ですと、 特殊な主張・政策を支持して投票ができるのですがね・・。 比例区での得票率が民主党が自民党を上回ったと言いますが、 全体の議席数にその得票率の差が反映しないのが現在の選挙制度です。 比例区選と選挙区選との定数が今のままでは、 得票数と実際に得られる議員数に大きなギャップが続いて起こってくるでしょう。 死に票を作らないために、比例区の定数を今以上に減らすことはしてはなりません。 選挙前、民主党は比例区の定数を減らすというアピールをしていたようですが、 今後も定数を減らす主張を続けられますか? たとえば、自民党と公明党が与党を構成することで自民党だけの主張ではなく、 少数党の意見が加味されて政策が決定されるわけです。 そこに小さな党の存在意義があると思っているのです。 戻る |
2003/11/11 総選挙 誰が勝者か?雑感 |
「政策選択」とメディアに踊らされた菅、いえ感のある「総選挙」終わりました。 |
2003/11/ 2 中国の有人宇宙飛行成功に思う |
石原都知事がまたまたネタになる発言をしてくれました。 中国が先月有人宇宙飛行に成功したことについて、 「中国人は無知だから『アイヤー』と喜んでいるだけ」 「あんなものは時代遅れ。日本がやろうとすれば一年でできる」とのこと、 ある科学者(日本人)も負け惜しみに聞こえるかもしれないがと断った上で、 「技術的にはまったく問題(やろうとすれば)はない、 効率の問題(コストをかけて取り組むべきか?)、 あるいはリスクの問題(危険を冒してまで取り組むべき課題か?) であまり意味を感じないのである」と、 有人宇宙飛行を切って捨てたのを聞いて、 フムフムと頷いた(同じ意見だと)のを思い出しました。 しかし、中国という国の一部の指導者は、価値観がどうかしていると思いませんか? これはあまり新聞ネタになっていないのですが、 チベットでの民族浄化政策(数千の規模の殺戮が続く)が許されるのはどういう 政治システムによるのでしょう。 そして、そういう情報は中国国内で伝えられることはないのでしょうか? 今回の有人宇宙飛行についても、 どれだけの費用がかかったか知っている国民はどのくらいいるのでしょうか? (もっともお隣の似たような政治体制をとる国よりはましなのでしょうが・・・) また、その費用について、日本の立場から見てみます。 全世界から年間に18億ドルも政府開発援助(ODA)を受け取っている国中国が、 その額を超えると推定される(20億ドル以上)資金を宇宙開発に投入したのです。 日本人は、これをどう考えたらよいのでしょう。 この宇宙飛行技術は、大陸間弾道ミサイル技術などへの転用が可能で、 軍事的な価値のほうが大きいという分析もあります。 諸外国は、来年から資金協力を打ち切るのが良いのでは?と思ったりします。 米国やロシアは冷戦が終わった今も宇宙開発に資金を投入し続け、 その必要性が国内で議論になることもあるようですが、 少なくともこの両国は、自国の資金で (まぁ、米国が国連の負担金を滞納し続けていることもけしからんですが・・) まかなっているわけで、 中国に対するものと同様に資金面でこれを非難することは避けなければならないと思います。 先に述べましたが、 中国の人民の皆さんは、 今回の有人宇宙飛行にどれだけの費用がかかったか知っているのでしょうか? 中国の科学者の一部が 「もっと他に取り組むべき課題がある」 と主張していることは知らされているのでしょうか? SARSへの対策が全世界でもっとも遅れた風に見える保健政策を 他国と比較する情報を得られるのでしょうか? 有人宇宙飛行までやる国で、今冬SARSが再流行したとしたら人民の皆さんは、どう思うでしょう。 すくなくとも、中国のODAの大半は日本からのものでしょうから、援助はやめましょう。 食料援助が国民に届かず軍備増強に繋がるあの国と同じように、 その国がどういう予算配分を行って国を作っているかよく見極めて、 援助・協力(間抜けな謝罪外交の一つなのでしょうが)の決定をすべきです。 こういう世論が日本国内で起こってくるとすると、南京事件・化学兵器放置に続き、 なにがしかの反日プロバカンダが始まることでしょう。 日中友好のための少々猥褻な寸劇が、「国辱」と情報操作される国です。 信用できる国かどうか、日本国民一人一人が考えるべきです。 その為に、メディアは、中国寄りのゆがんだ報道姿勢を改めるべきです。 小国日本を守るために、各国の政府あるいは国民を分析することをもっと冷徹に進めるべきです。 石原都知事の発言の批判など、つまらぬサヨク的な行動を慎むべきです。 政権党も情けない!国賊があふれ居る日本。なんとかせねば! 戻る |
2003/10/13 世襲議員(2)/天下国家を語って下さい |
2003/10/12 マニフェストについて/名より体 |
2003/10/11 談合は業者を護る必要悪か? |
2003/ 9/ 9 浪費国家日本よ、どこへ行く |
2003/ 8/17 GDPは豊かさを表すか? |
GDPが六・四半期連続でプラス成長であるとのことです。
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2003/ 8/15 税金は他人の金?(宇和島d_mlへの平成の山家清兵衛さんの投稿に答えて) |
2003/ 7/16 「市中引き回し」発言について、刑法理論から |
2003/ 7/1 改憲2 地方の自治の確立のために |
2003/ 6/18 改憲1 立法府への憂いを基に |
2003/ 6/8 やっぱり、まちの家計簿!合併を考えるために |
2003/ 5/28 くそったれ生保の予定利率の引き下げ |
2003/ 5/17 「マニフェスト」で戦おう。 |
2003/ 5/13 教育を考える/歴史教科書の問題を主題として(全文) |
2003/ 4/29 行政というサービス事業への住民参加 |
2003/ 4/21 教育を考える/歴史教科書の問題を主題として(RCの部内卓話の配布用レジメ) |
1. 教育とは何か 教育とは、国の未来を担う子供たちを育むもの。 仕事をしない怠け者や、殺す経験がしたかったなどという安易な動機で人の命を奪ってしまうような人間を育てるためにあるものではない。 自分の生まれた国に誇りを持てず、何が教育か? 2. 現在の歴史教育の現状 著しくバランスを欠いた歴史教育 外国の圧力による「歪曲」 祖国日本に対して悪意さえ感じる記述 歴史教科書を考える運動。(新しい歴史教科書を作る会・扶桑社の歴史教科書採択運動) 反対派は、運動家。 反対運動の手段は、卑劣(教育委員会等への脅迫・ホームページ上に教育委員の個人情報を公開) 3. 戦勝国による、歴史作り ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(GHQによる) ‖ ‖ ‖ ‖ 戦争 有罪 情報 計画 日本への恐れ(植民地化されていない有色人種の極東の島国・小国) 日露戦争が終わった頃に、アメリカは日本を仮想敵国とした 真珠湾攻撃の三ヶ月前にローズヴェルト大統領が署名した「軍事行動計画書(日本本土爆撃)」がある 真珠湾攻撃は奇襲か? 南京大虐殺はねつ造 アジア各地で行われていた不当な戦犯の処刑は、朝鮮戦争勃発で停止、1068人の命を奪った後に 歪めた歴史で、経済協力を引き出す国「経済カードとして使う」・独立記念日に軍歌を流す国 謝罪する総理大臣に「なぜ謝罪するのかと問う、ある国のリーダー」・ 靖国参拝に難癖をつけ、首脳交流停止を続ける国 4. そして、今、「日本社会荒廃の危機」 5. 国家百年の計「教育」を考える 教育の重要性 日本には日本の、韓国には韓国の、中国には中国の歴史認識があって当然。戻る |
2003/ 3/25 愛媛県議会議員北宇和郡選挙区公開討論会質問(案) |
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2003/ 3/24 愛媛県議会議員宇和島選挙区公開討論会質問(案) |
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2003/ 3/ 1 公務員給与体系の公開を迫ろう |
2003/ 2/28 小さな自治体はコストがかかる?市町村合併雑感 |
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2003/ 2/22 補助金の使い道のチェックを |
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2003/ 2/10 野菜の自給率が低下? |
2003/ 2/ 9 合併協議会の在り方・特例法適用期限延長の総務相発言を受けて |
2003/ 2/ 6 公共サービスのコスト意識 |
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2003/ 2/ 2 まちづくり委員会 その後 |
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2003/ 1/31 やっぱり、議員任期延びました/応援したい動き2 |
2003/ 1/25 生保おまえもか? |
前々から出てきている話ですが、 国と生保が組んで保険契約者を被害者とする詐欺まがい行為が行われようとしています。 なんと、「生命保険の約定利率の引き下げを契約違反としないという」法案が、 腐りかけた自民党内で話し合われています。 ある党幹部が、秘密会であるこの「生命保険問題小委員会幹部会」の内容が、 新聞各紙に報じられていることをとやかく言っていましたが、それは全くもって筋違いの話です。 雪印や日本ハムの不正行為に端を発した、 内部告発者の地位を守ろうという法案を検討しながら、 自分たちだけが秘密会というものを続け、 その検討の課程や出された様々な意見を公開することなく、 自分たちに都合の良い情報だけを出していこうという体質は強く戒められなければならないと思っています。 安全保障あるいは司法警察等に関わる情報、 特定個人団体のプライバシーに関わる情報など一部を除き 公共目的に係るすべての情報は公開されるべきなのです。 政党助成金を受ける政党は、憲法上活動の自由を守られる政治結社であるとともに、 公器として国民にその活動の全てを公にする務めがあると考えます。 今回のテーマとは別の話ですが・・・。<br> さて、本題です。「詐欺まがい」と申し上げたのは、 「生命保険の約定利率の引き下げを契約違反としないという」法が成立してしまうと、 保険契約者と生命保険会社が契約した運用利回り (満期時あるいは解約時に支払われる返還金の計算のみならず、 死亡保険金の支払いや年金型保険の場合の受取金額に関わる)を引き下げても、 詐欺にならないということだからです。 当初支払いの意思があっても、契約者(国民)の隙をみて、 債務がないとしても良いという制度を作ろうということです。 一部を支払うことで債務を履行したとしよう、 法律上の債務不履行にはならないとしようというのです。 同じ保険金を受け取るためには、掛け金を増額しなければならないと言うのです。 まるで契約概念が欠如した、ご近所の大国みたいです。 (私ゃ、約束を守らない奴・平気で嘘をつく奴大嫌いです。) 「予定利率の引き下げ」は、 現在、 一種の倒産法制の一つ「更正特例法」によって破綻後にのみ可能になっています。 それを今回の検討は、破綻前に引き下げることを許すという改正の検討であるのです。 この「予定利率引き下げ」について、 過去の経緯を見てみると、昭和14年の制定から平成7年に改正されるまでの旧保険業法では、 「会社自身が破綻前の引き下げ実施に関する定款をあらかじめ設けることを許し」ていたし、 「主務大臣の命令や認可によっても引き下げが可能」とされていたのです。 それを現在の形(引き下げできない、引き下げは破綻した場合のみ)へ改正された趣旨は、 憲法上守られている財産権の侵害にあたるおそれがあるということでして、 今度は、その改正された制度をまた後戻りさせようということなのです。 経済バブルがはじけたからどうだというのでしょう。 大手ゼネコン・大手量販・大手銀・生保、規模の上で大きな企業は、 国民の税金でもって資金の供与を受け、今回は約束違反を許して貰おうというのです。 報道によると、 生保がその破綻前に予定利率の引き下げを許している国は世界に一カ国もないということです。 こんな約束違反は、 マルチまがいとか、(保険外交員使い捨ての) ねずみ講(胴元の親ネズミがたくさんの子ネズミを作って、 孫ネズミや曾孫ネズミを作らないだけの連鎖商法)みたいに見えてきます。 日本の倫理観・道徳観というのはどうしたというのでしょう。 世界の近代化から遅れて国際社会に登場した日本が、 植民地支配もされず属国となる辱めを受けなかった要因の一つに、 近代化先進国の持つ法制度に勝るとも劣らない、 契約社会(約束を守るという社会)がすでにあったということがあると言われているのに・・・。 約束を守れない生保は、それなりのけじめを付けるべきです。 不十分なリストラで、経営体質の変革を図れない大企業が、 (もうそろそろ過去の遺物としたいと思う)「国頼み」を続けるわけです。 資金を求め、詐欺まがいを正当化する関連法規の改正まで求めて行くわけです。 一方で、与党政党に政治献金をして、「守ってね」ってお願いするわけです。 まるで、やくざの「みかじめ料」(いえ、こちらから用心棒を暴力団に頼むようなもんですかね?) みたいです。 生保なら「破綻」というけじめなど必要ないというのでしょうか? 確かに、契約当時と比べ経済の環境は変わっています。 しかし、彼らは、環境変化のリスクをどのように担保しようとしていたのでしょう。 同様にバブルに泳ぎ、不動産担保で借入を行いバブリィーな投資を行った中小企業は、 担保不足が生じ、貸し剥がしの目に遭っているのです。 その中小企業の経営者が、「経済環境が変わったから許してね」と、言ったとしたらどうなるのでしょう。 不動産担保の借入の約束と同様、生保が契約者に高い利率を約束したのも事実です。 高い利率を売りとして、契約をとり、社員はバブリィーな給与を受け、 バブリィーに経営を続けてきたのです。 当時の経営者は、鬼籍に入られた方もいらっしゃるのでしょうが、 高額の退職金を受け、経営責任を問われることもなく、平穏に生きていらっしゃるのでしょう。 自ら命を絶つ中小企業のオーナー経営者が居る一方でです。 また、この立法は、生保のその基金を拠出する者(会社にとっての「株主」という立場の者)には、 負担を負わさないで(逆に守られているようでもあります)、 保険契約者(一般の債権者)が負担を負い、不利益を被るという面もあります。 ちなみに基金を拠出する者というのは、銀行であったりするのです。 銀行と生保は相互に株式・基金を持ち合っています。 ですから、生保の破綻は、銀行にも大きな影響を与えるでしょう。 ここいらの理屈で、「破綻は何が何でも避けなければ」という論が出てきたりするのですが、 自由な市場で、正当な評価を進めていくという、 自由主義経済の根幹にある道徳や倫理観・市場に参加するメンバーが負うべき責任というものを考えた上で、 ルールを決定して欲しいものです。戻る |
2003/ 1/ 4 新市の名称選定について |
年末にも市町村合併がらみのニュースが目白押しでした。我が宇和島地域も合併を検討しておりますし、皆さんがお住まいであったり皆さんが故郷とする地方でもたぶん市町村合併が俎上に上っている事でしょう。まっ、まな板の上に乗った魚は死を待つより外ないという故事もありますが、合併が俎上にと言っても誰も死んでしまうわけでもないわけで、「行政サービスが変わるか変わらないか」、ひょっとすると「たぶん変わらないだろう」なんて感覚でしか捉えてらっしゃらない方が多いかも知れません。事実、私自身がそのように思っています。 さて、今日の本題です。これは、行政サービスがさして変わらない(あまり影響がない)という部類になるのでしょうけど、合併して新しく生まれる大きな市や町はどういう名前になるのでしょう?新市の名称がどういう名前になっても、それでもって行政サービスが実際に変わるということはないわけで、どんな名前になろうと無関係・無問題と考えるのが良いのかもしれません。しかし、個人的には、市町村合併の目的の中に、新市名称(新しい地域の名前)を決定して新たな地域作りのスタートにするという機会であり、少なくとも机上ではそういうプランを作って成される合併であることは認めたいと思います。名前は、子供の名前を決めるときでもそうでしょうが、その子の人生がどうあって欲しいかということを考え、よりよい人生が送れるように祈り願って名付けをするものです。新市の名称も、当然、地域の行く末を考え、よりよい地域でありたいと願って決定されるはずです。その課程で、「地域アイデンティティーを名称の上でも表している」とかいった、決定した名称に納得できる理屈(理由付け)というモノが必要だと思ったりします。しかしながら、一方で、新市名称決定は合併の手段であって、合併協議をスムーズに進めるために、お互いが譲歩するカードの一枚として使うのが良いとの感覚もあるのではないかと思います。例えば、当地で申し上げるとすれば、「宇和島・吉田・三間・津島」という既存の名前を各々が捨てることによって、相手側から何かの譲歩を得るという手段とする。あるいは、対等合併であるから、既存のそれらの名称をすべて排除して議論(名称決定の)を進めるとかいうことになるかもしれません。これ以上申し上げると、「“宇和島”という既存の名称にこだわって、“宇和島”という名前を捨てるのであれば、合併などしないでも良い」と主張される方々の意見に近い考えを私が持っているように思われるかもしれませんが、私としては、“宇和島”という名前にこだわるつもりは一切ありません。ただ、決定する上で納得できる理屈というモノがないと“宇和島”という名前を捨てられないと思っています。 昨年末に、お隣(になる?)の東宇和郡と三瓶町が検討する合併の新市の名称が、“西予市”と決定されました。報道によると公募によって2478通りの応募があり、新市名称候補選定を担当する小委員会が10点に絞ったものから、26日に開かれた合併協議会において委員41人が投票してさらに絞り込み、“宇和市”と“西予市”の決選投票で25票を獲得した“西予市”に決定したとのことです。ここで、宇和島の場合を想定してみましょう。先の例と同様、数千件の応募(これが曲者で、公募して命名者に賞品などが出るとなると、奇をてらった名称案が集まるのは目に見えています。ですから、応募の得票数の多寡で決定するのはナンセンスです。)があり、小委員会が絞り込むという手順を踏んだとします。ここで、既存の名称を排除する意見が大勢をしめると(新市名称候補選定を担当する小委員会のメンバーは、各町村から3名づつという構成です。)“宇和島”ははずされることになります。また、ここで“宇和島”を含めて数件の名称案に絞られ、そこから合併協議会の全体会(各市町村から7名づつが輩出されております。)で議論が行われることになるとします。ここで、多数決が行われると(投票等になると)、“宇和島”がはずれる可能性も出てきます。しかし、ここで考えて欲しいのは、委員の意見が住民の意見ではないのではないかと言うことです。委員1人一票の多数決での決定では、明らかに、民意を反映した決定と言えないのではないでしょうか。住民投票で決定するというプランも出ているようですが、合併協議会で数案に絞られた後、他の懸案とあわせて民に問う、これがもっとも良いプランかと思います。戻る |
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