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第3話 如何にして正義を取り戻すか
1)日本の正義 正義を取り戻すためにもう一度戦争をするわけにはいかないだろう。だからといってこのまま不正義を押しつけられ、ただ「働いては、外国に貢物をするアリのような民族」になりたいか?私は決してそう思わない。 ? 我々は、戦勝国の都合で書きかえられた、教科書を破棄し、封印された日本の立場、日本の主張、日本の正義に基づく、「日本の歴史教科書」を、自らの手で作ることを提言する。これ以外に、平和的に我々の正義を取り戻し、罪をなすり付けられて死んで行った人達の無念を晴らす方法はないと信ずるからである。 2)民族の正史に誇るべき日本軍の強さ 現代では、「軍備を持つこと自体が害悪であり、日本は軍国主義だからその意味で最低最悪」と考えている人が多いであろう。しかし、当時世界の強国はどこも立派な軍隊を持っており、今日でも軍隊を持ち国際紛争の最後の手段として戦争を行う諸外国では、この体質は何も変わっていない。ゆえに、一人日本だけが責められるべき話しではない。これまで述べてきたような事情で、日本人自身が、日本の軍隊は「特別残酷で卑劣でしかも好色であったようなイメージ」を持たされているのではないか。 (注) 筆者はここで、上海戦において日本海軍陸戦隊に対して最初の一発を放った国民党軍、第八十八師の孫元良の「回顧録」を引いている。しかし、日本軍の強さは、蒋介石をはじめ、ジューコフ、アイケルバーガー、ニミッツなど日本軍と戦った相手が 皆認めるところである。付言すれば、中国兵が弱かったと言う先入観を持つ方がおられるとすれば、それは誤解である。特に上海戦における国民党の正規軍は、チェコ製の機関銃を始め外国製の武器弾薬を豊富に持ち、その陣地はドイツから招いた将校の指導の基に作られており、非常に強力であったことは事実である。また中国兵も勇敢に戦った事は、日本側にも多くの証言がある。 |