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第5話 結論として、「明るい豊かな社会を築き上げよう」
我々JCが、親の世代として、我々自身の手で「新しい教科書」をつくる意義を述べた。しかし、これだけで、子供たちに注がれる「現行歴史教科書の害悪」は阻止できない。もう一つ、JCマンとしてのご協力をお願いしたい。 ここまで一貫して、歴史教科書の偏向を正すことの意義を訴えてきたが、その重要性は、ご理解いただけたと思う。ところが、偏向を正すと言っても、我々自由主義者は、異なった価値観に立つからと言って、その存在までも否定するわけにいかない。共産主義的教科書執筆者の、共産的社会への憧れは、我々が自由主義社会を堅持しようとする思いと同様に、強固であることを推測すれば、彼らを説得して教科書を書き直させるのは不可能であろう。そうであれば、彼らに共産主義史観の教科書を作る自由は与えても、そのような教科書が、学校で使われない、子供たちに届かないようにすることが肝要である。(どの教科書を使うかは、各自治体を中心とした採択区の「教育委員」にその決定権がある。次の教科書採択は、平成13年4月から7月に行われ、各地域で採択された教科書は、平成14年4月から各中学校で使用される。JCにも我が委員会と別に「教科書採択を考える会」があり、採択に関する運動を展開されているので、志のある方は運動に参加されたい。) もし本当に、「明るい豊かな社会を築き上げよう」と誓うのであれば、明るい豊かな社会が築けるような「新しい歴史教科書」が、皆さんの地域で採用されるように、行動を起こしていただきたい。 |